2006/08/26

今はダメ(ラフ)

あー、冷凍チューペットをかじりながら失礼しますよ。
さて、くらげでも描くかな。
 
夜中の12時を過ぎてるのにですよ。
ベランダで蝉が鳴くんです。
全力で。
まあ、
短い夏を彗星のように駆け抜ける蝉の
あせる気持ちも分からんでもないですが、
いくらなんでも真夜中に鳴かれちゃ、
こっちだって迷惑ですよ。
冥王星だって可哀そうですよ。
 
鳴くならどこかよそで鳴いてくれと、
追い払おうと思って窓を開けたらですね、
そしたら、
そしたら蝉が部屋の中に侵入しまして。
 
これが後に言う、
千日戦争の始まりです。
 
そこから先の、
デーヴィッド・カパーフィールド式のドタバタは、
皆様の想像にかたくないところです。
僕も蝉も全力で戦いました。
死力を尽くして。
資力の限り。
視力が無くなるまで。
15回裏までやって、
再試合。
みたいな。
 
最終的に蝉は、
ベランダから入って、
玄関から出て行ったわけですが。
彗星のように、
僕の部屋を駆け抜けたのです。
 
飛び去る蝉の背中に向かって、
僕は言ってやりました。
「来年、また来いよー」
と。
蝉は何も言いませんでした。

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